New girls who dis?

出る杭は打たれる。よけいな事を言えば除外されるし、目立とうとすると押さえつけられる。その場に相応しい態度や言動が求められるし、クリティカルな意見はシュガーコートしないとダメ。見た目で判断されるのも不愉快だし、だからって中身を見ようともしない人たちが腹立たしくてしょうがない。不満は飲み込んで存在しないかのように笑わないといけないから、ムカつくもの全部まとめてぶっ飛ばそうかな。分かってくれないなら別にもういいし。勝手にして。私も勝手にするし。

BananaLemonの "GIRLS GONE WILD" はそういうふうに怒ってる女の子の曲です。

最近、バナレモメンバーも含めて、20歳近辺のヒップホップ界隈のクルーやらスクワッドやらの子たちと話す機会がすごく多いのですが、意外なほどみんな怒ってる。古いシステムに怒ってるし、その中でダサい事しなきゃいけない事にも怒ってるし、自分の感性が他人と共有できない事に怒ってるし、それが認められない業界にも怒ってるし、ダサい人らがいなくなれば自分たちの時代が来るのにと思ってる。

なーんだ、私の20歳のときと一緒じゃん(私なんて今でも同じ理由で怒ってる笑)、って思って懐かしくなったのと同時に、今のミレニアルズ世代(って厳密には私もミレニアルズ世代に入るんだがw)もそんな怒りが音楽へのモチベーションになったりする事があるんだと驚いたりしたんだけど、でも最近は特にそういう若者の声って、メディアであんまり可視化されてないなと感じる。こんなにSNSが発達しているのに、そういう怒りは恥ずかしいからみんなポストしない。「本気」はかっこ悪くてSNS映えしないからね。でも、みんな思ってる。で、バナレモは敢えてその「本気」みたいなとこをやる、と。バナレモはキレイ売りなんてしないからね。笑

この曲は肌の色に言及したりカースワードも出てくるし結構スキャンダラスなリリックが並ぶんだけど、すべてメンバーからヒアリングした、完全なるナマの声で、特に今回のリリックはSaarahの書いてきたメモを中心に組み立てた。Saarahのメモは全体的にすごく怒ってたんだけど笑、それをきちんとした歌詞になるよう文章とフロウを私が整えて、今の形に仕上がりました。

歌詞をよく見ていただければわかると思いますが(リンク)、この曲は前提として "I don't give a fxxk" (だから何?)というテーマが一貫として敷かれているので、誰かとの対話とかレスポンスは一切求めていないのですね。「あんたのいう事なんて聞いてないわよ、でも私らのいう事は聞きなさい」というガールズたちからのジャイアン的・一方的なステイトメントであり、強引な宣言なのです。「私たち、出る杭ですが何か?」というスタンス。だから、出る杭としてガンガン打たれれば打たれるほど、この歌のリリックというのはどんどん意味合いが良い意味で強くなっていくという設計になってます。笑 我ながらどう転んでもスキがない作り。笑

ぜひ、一度聞いていただけるとうれしいです!(字幕をONにしてね!)

(そんなやけくそ女子の歌をこんなに美しく、躍動感あふれる映像美に仕上げてくださったSIMONEさんをはじめとしたクリエイターの皆様、ヘアメイクやスタイリストの皆様、どうもありがとうございました。引き続きどうぞよろしくお願い致します!)

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